お金に代わるこれからの人間の生きる価値とは
『NHK マネー・ワールド ~資本主義の未来~ 第3集 借金に潰される!?』を視聴して、お金に代わるこれからの人間の生きる価値についての考えてみました。
人間活動とお金の関係
世界中のGDPの何倍も借金があるのでまずいというお話でした。
GDPは、人間活動を数値化したものだと考えることができると思います。
なぜなら、現代の人間活動のほぼすべてが、何かしらお金の動きに繋がっているからです。
産業革命以降、世界のGDPはそれまでに比べて大きく増えているそうです。また、先の大戦前と比較しても、何倍にも増えています。
その中で起きたことは、人間活動により生み出される価値が大幅に増えたということです。
産業革命によって起こったことは、様々な人間活動が機械化されるなかで、人力の時より多くの人間活動が可能となりました。
また、戦後については、機械化が世界中に広がっただけでなく、人口増加も寄与し、人間活動がより効率よくできるようになりました。
その結果、GDPが増えたと、考えることができます。
借金がGDPを超えるということはどういうことか?
借金というのは、未来の人間活動で生み出すであろう価値を、前もって渡すものと考えられます。
借金がGDPを超えているということは、これから人間が生み出す価値は増え続けるということでしょうか?
もっと機械化が進み、人間活動が効率化し、人口も増加するということでしょうか?
未来は誰にも分かりません。
人間活動の拡大に対する、過度な期待となっている可能性は否定できません。
未来というのは誰にも分らないものなので、借金というのは不確実なものだと思います。
これからの経済の価値について
現在の経済は、人が「もの」を作り「もの」を売ることで成立しているとものだと考えます。
しかし、その「もの」が世界に行き渡り、飽和状態に達しつつある中で、 「もの」中心だけの経済は、そのうち成立しなくなるのだと思います。
何か別の形で経済を成立させるとすれば、それは人間活動で生み出す価値の内容や、 人が欲する価値を変化させることが必要です。
それは、今までの「もの」ではなく、他の何かに。
最後に、爆笑問題の太田さんが「人間の価値観を変化させる必要がある」と仰って いたことが、今後の資本主義を考えるにあたり、とても重要だと感じました。