Linux のsyslogをPostgreSQLに書き込む方法

LinuxのsyslogをPostgreSQLに書き込む方法はいくつかの手段がありますが、以下に2つの方法を紹介します。

  1. rsyslogを使用する方法:

rsyslogは、Linuxシステムで一般的に使用されるログ管理ツールであり、syslogからログを収集し、指定されたデータベースに書き込むことができます。PostgreSQLにログを書き込むためには、rsyslogを設定してPostgreSQLにログを転送する必要があります。

まず、rsyslogをインストールします(Ubuntuを使用している場合の例):

sudo apt update
sudo apt install rsyslog

次に、rsyslogの設定ファイルを編集します。

sudo vi /etc/rsyslog.conf

ファイルの末尾に以下の行を追加して、syslogのログをPostgreSQLに書き込む設定を行います。

$template db_template,"INSERT INTO your_table_name (column1, column2) VALUES ('%msg%', '%fromhost-ip%')"

if $programname == 'your_program_name' then :ompgsql:localhost,dbname=your_db_name,user=your_db_user,password=your_db_password;db_template
& stop

your_table_namecolumn1column2などは、PostgreSQLに対応するテーブルとカラム名に置き換えてください。また、your_program_nameにはログを書き込む対象のプログラム名を指定します。

設定を保存したら、rsyslogを再起動します。

sudo service rsyslog restart

これで、rsyslogが設定した条件に合致するログをPostgreSQLに書き込むことができます。

  1. log_fdwを使用する方法:

もう一つの方法は、PostgreSQLの外部データウェブ(Foreign Data Wrapper)機能を使ってsyslogのログファイルを直接PostgreSQLに取り込む方法です。

まず、PostgreSQLにログファイルを格納するための外部スキーマを作成します。

CREATE SCHEMA syslog_fdw;

次に、log_fdw拡張機能をインストールします。

CREATE EXTENSION file_fdw;

外部データウェブを作成して、syslogのログファイルを取り込みます。

CREATE SERVER syslog_fdw_server
FOREIGN DATA WRAPPER file_fdw;

CREATE FOREIGN TABLE syslog_logs (
    log_line text
) SERVER syslog_fdw_server
OPTIONS (filename '/var/log/syslog', format 'csv', delimiter E'\n');

この例では、syslogのログファイルが/var/log/syslogにあると仮定していますが、適切なパスに置き換えてください。

これでsyslog_logsテーブルにsyslogのログが格納されるようになります。必要に応じて、ログファイルの解析やカラムの追加などのカスタマイズが可能です。

どちらの方法を選択するかは、システムの要件やセキュリティ要件に応じて異なります。rsyslogを使用する方法は簡単に設定できますが、syslogのログを直接PostgreSQLに取り込む方法も柔軟で強力です。